「美味しいだろ……」

龍の声

さっきまで笑ってた龍の目ははっきりと私を捉えていた

「…美味しい……」

私の言葉にまた口角がきゅっとあがる

「じゃぁ、苺が何色でもいいんだよ。めぐが美味しい、楽しいって感じたら…俺はそれでいいと思う。」

龍の優しい、温かい言葉だった

けど…だけど、私はいつも思う。

この世界がどんな色なのかって…

龍にはわからないと思うけど…ずっと赤とか…青に憧れてた