「いちごは…めぐ、何色だと思う?」

一瞬止まった龍の手。

私に質問し返してケーキを横に切り始めた

突然の問いかけに今度は私の手が止まる

イメージ…で言うってことかな…

一生懸命思考を巡らせて私の頭の中でイメージする

だけど何もわからなくてすぐ黙りこくってしまう

前を見ると、私には白黒にしか見えないケーキを美味しそうに食べている龍の姿

「…めぐは考えたことなかったでしょ…この世界が何色で溢れてるか…」

バチっと龍と目が合った

そのまま龍は口角をきゅっとあげて微笑む