いつものように龍の向かいに座る前に私は昨日持ってきてくれた紙袋を机の上に置いた

「これ、昨日の。」

中から取り出したのは”Prant”と書かれたケーキの箱

中にはあの甘酸っぱい苺ののったショートケーキ

「…食べよ…」

二人分のお皿とフォーク

綺麗な花の書かれたお皿で私たちはショートケーキを食べる

「…いつも思うけど…苺って何色なの」

ふとした私の問いかけに龍の手が一瞬止まった