「……めぐっ」

生徒玄関をでようとした私は足を止めて
聞こえてきた声にゆっくり振り返る

「…めぐ……」

その声の人と目が合う

私は何も言えない

その変わり、少しだけ微笑んで私はまた歩き出した

早く帰ろう

早く帰って…早く龍に会いたい