授業中だからか、人の声が薄く聞こえる

これで体育をやってるクラスがあれば別だろうけど……なんて思う。

「……めぐ……」

暫く行ってなかった学校を少しばかり探索してみようかと思っていたとき、ふと懐かしい声が聞こえた

「ひろか……」

ふいに私の口からでた言葉は彼女に伝わったのだろうか

肩で息をしている様子から、彼女が走ってきてくれたのだとわかる

目にはうっすらと涙を浮かべて、まっすぐ私を見ていた