おかあさんとおとうさんと暮らしていたあの家を売って、私は龍の家の近くに引っ越した

慣れるまではいろいろ大変だったけど、そのたびに龍が来てくれて助けてくれた

それからほぼ毎日、仕事が終わってから来てくれる

ピンポーン…とまた陽気なチャイムが鳴る

慌てて玄関へかけていくと、やっぱり龍が大きな紙袋をもっていた