おとうさんの声がこだまして、ふりおろすものが……私の目の前で止まった

そのまま即座にお父さんに手錠らしきものがかけられる

開けていた目の奥に全てが焼きつかれていった

「…めぐっ。」

おとうさんの手が止まったのと同時に、龍の声が私の耳に届く

「…りゅう……」

私がそう呟いた瞬間、おとうさんは私をみていつもみたいに優しく微笑んで、私に近づいて軽く触れた

「…おとうさん………」

そのまま、手錠をかけられた手で私をぎゅっと抱きしめたおとうさんは、震えていてそのまま温もりにふれる

「……ありがとう……」

そう言って、龍と歩き出すおとうさんの背中を私はただ見ていることしかできなかった