逃げて……

その言葉だけを残して、おかあさんは静かに目を閉じた

でも、わからない

何から逃げればいいのか……

ふと、トンという階段を降りる音が聞こえた

……誰か……くる…

もう一度、トンと階段を降りる音

私は慌てて隠れることしかできなくて、リビングをでた。