消えてしまいたいと願っていたこの世界にもまだ、こんなにも温かいものがあったなんて

この飲み物は何色をしているのだろうか

赤色だろうか

青色だろうか

緑色だろうか

「あんた...」

私が顔をあげるとその人が私を見ていた

「あんた...声は聞こえるのか...」

その人をまっすぐ見つめたまま私は静かに首を縦にふる