それから、時間の流れはさほど気にならなかった。

彼が...

沢田くんがこちらを見て笑う

それがまぶしくて私が顔をそらしても、

彼は笑っているようにみえた。





「はい、じゃぁここまでなぁ。」

先生の声とともに6時間目の終わりを告げるチャイムが鳴った。

初めての高校

ようやく、今日一日がおわる

私の胸の中は、少しの安堵と、不安でいっぱいだった