「あ…っと……今日は、忘れてしまって…」

急に顔を近づけられ、ついしどろもどろになってしまった

緊張のせいか妙に顔も暑く感じる

「ふーん…じゃぁ、これあげる。」

そう言って彼は私の机の上に”クリーム”と書かれたパンを置いた

「あ……え……」

そのパンを見つめたまま少しの間私は硬直していた

なぜかわからないけど、彼は私の机の上にパンをおいて、行ってしまった

…これ……どうすればいいの……

彼に”ありがとう”の一言も言えないまま、私はただその一点を見つめることしかできなかった