直接見てはないし、月光でしか光がないからはっきりはわからないが 微かにこえが震えていた 「……ッ…やだな……、こんな、…なる、はず…なかった…のに」 段々、息づかいが荒くなり言葉が途切れ途切れになる穂乃香 「…………ん」 穂乃香の顔の上に俺の手を乗せて両目を覆う 「……………何も考えんな。ただ、泣け」