「そんな事言わないでよ……」 下を俯いたまま話す穂乃香。 「穂乃香……?」 俺が顔をのぞき込むと、穂乃香は鞄に手を入れた。 そして、何かを掴むと一気に鞄から引き出す。 「せっかく、頑張って作ってきたんだから……っ」 顔を真っ赤にしてまっすぐ俺の目を見て両手で差し出したのは、ピンクのリボンでラッピングされた可愛らしい袋。 「……俺に?」 「当たり前でしょっ!!」 恥ずかしそうに顔を背けて言う穂乃香が、とっても愛らしい。