「もおーっ、正弥いっつもその顔だよ?」 背伸びした穂乃香が、俺の眉間に人指し指をあてて唇をとがらした。 俺は横にあるショーウィンドウで自分の顔を確認。 すっげえ険しい顔した俺。 「ほらっ、今からいっぱい買い物するんだからね!」 そう、今日の俺の役目は荷物係。 14日に呼び出されたら、そりゃ期待するだろ?普通。 「何買うんだよ」 「千佳に智ちゃんに祐子に奈津紀へのチョコの材料っ」 「……あっそ」 俺はエスカレーターに乗ってルンルンの穂乃香に続いてエスカレーターに乗る。