キーンコーンカーンコーン

お昼休みのチャイムが鳴った。

「奏ー、今日わたし
購買で買ってくるね!」

「わ、私も!ジュース買いたい!」

そして、私たちは
購買に向かった。

オレンジジュースを買い終えて
購買近くの人混みから抜け出そうとした時だった。

誰かが、思いっきり私にぶつかってきた。
「きゃっ!」

ふわっ

あれ?転ばなかった…?

そして、腰に手を回されてるのに気がついた。

ん?誰だろう?

「あ…ありがとうござ…
って、響先輩!」

「やっぱ、奏ちゃんか。
大丈夫か?怪我ない?」

「先輩のおかげで大丈夫です!」

きゃー、こんなところで
先輩に会えるなんて!

私は、ドキドキなってるのが
わかった。

顔…赤くなってないかな?

「おーい、優貴ー」

「あ!ごめん。俺行くね…?」

ん?先輩、寂しそうな顔してる。

「わかりました…ありがとうございました。」

あーあ、先輩行っちゃった。

「奏、顔赤いけどどうした?」

「あ、ううん。
それにしても琴音ちゃんおっそーい!」

「ごめんごめん」

私は、友達の方に向かって
走っていった先輩を随分と見つめていた