俺は、同じサッカー部の
友達と入学してきた
一年生の部活の勧誘をしてた。

「ちっ、今年ハズレだな。」

「可愛い子ひとりもいねーなー。」

そんな会話も耳に入ってくる。

そうすると、

「お!奏〜」

俺は、山木優貴(やまきゆうき)が誰に話しかけてるのか
やけに、気になって
集団を避けて優貴がいるところに
駆け寄っていった。

俺は、はっ!と
目を丸くした。

すかさず、優貴に
「ね、誰?このこ。」

「ん?あ、こいつ?
俺の妹だよ。ちびだよなー。」

何笑ってんだよ、優貴。
か、可愛いじゃないか…

俺は、つい口から本音が出てしまった。

「え、可愛いんだけど。」

優貴の妹は何がなんだか
わからないようで
首をかしげている。

んとー、名前なんだっけ。

あ、奏だ。奏ちゃんか…

俺は、確実に
奏ちゃんに目がいってるのがわかった。