そんな悠夜がポンっと想像出来て少し笑みを零すと同時にマンションのメインドアが開いた






「・・・っ?!」






目をこすりながら眠そうにする悠夜を期待しながら〝おはよう″と声をかけようとして言葉が詰まる






予想外にも、マンションから出てきたのは悠夜とその隣を幸せそうに歩く由羅






「あれ?由羅はよー!」





「あ、新くんおはよ!」






絶句する私とは裏腹に昨日のことを何も知らない新はいつものテンションで会話する






「由羅どーしたんだ?今日は早いのか?」






「暫く部活で朝練があるから皆と同じ時間なの!あたしも一緒に行ってもいい?」






・・・由羅の嘘だ・・





由羅は美術部だから朝練なんてないって中1の時から言ってたもの・・・







悠夜のこと・・・本格的に狙い始めたんだ・・・






「ふーんそっか。勿論俺はいいけど!なぁ紗羅?!」







「ぇ・・・ぁ・・・」






でも・・・





妹と大好きな幼なじみが付き合ったら最高だよね・・・






「・・・ぅんっ」





妹の幸せを応援するべきだよね・・・?