「ぇ・・・」
由羅が・・・?
悠夜を・・・スキ?
「おねえちゃんは悠夜くんと新くんどっちが好きなの?」
「わ、わたしはっ・・・」
戸惑う私に次々と発言する由羅についていけないっ
上手く言葉が出ないっ・・・
「あたしは、おねえちゃんが悠夜くんスキでもいいよ」
「由羅っ」
「ただ、負けたくはない」
そう言い切る由羅は妹の由羅ではなくきっと、1人の女としての発言で圧巻された
ーーーー・・・
ーー・・・
「おっ・・・はよ・・」
「何それ?まだ寝てんじゃねーの?」
次の日、いつも通りマンション玄関前の石垣の所まで行くと毎朝通り私の事を待ってくれている新
やっぱり昨日のことがフラッシュバックして少し赤面しそうになるけど思い出さないようにグッと堪える
「悠夜は・・・?」
「またギリギリまで寝てたんだろー。そろそろ目をこすりながら降りてくるんじゃね?」