皆が出場種目についてそれぞれ話してる中、それぞれ教卓の上へノートを出してもらい全員分集める







「さてっ。嫌のことはさっさとっと終わらせよっと」






軽々しくひょいっと持ち上げたハズのノートだったけど





「ゔっ・・・」





クラス全員分って案外重たいのね・・・






う、腕がぷるぷるする・・・







「お姉さん手伝いましょーか?」






「悠夜?!」





教卓に一度戻すか戻さないかなんて迷ってる私に耳打ちする悠夜






驚いて返事もしてないのに私の手元から半分以上のノートを掻っ攫ってくれる






「あり・・・がとっ」





軽くなった手元の原因である悠夜の優しさを噛み締めながら2人で職員室に向けて歩き出す





「成瀬くんが透山さんのこと助けたよ?!」






「てゆーか、ちょっといい感じじゃなかった?!」






「やっぱり、ふたりは付き合ってるのかなぁ」





なんて声を背に受けながら





「な、なんか、言われてるよ?」






「うん、俺は別に良いよ。いつものことだし」