【sara side】





「へーキスねー」






「何ニヤけてるのよ楓」





ロングホームルームが始まる前の昼休み、最近の悠夜との事をちょーと楓に話すと予想以上に楽しそうな笑顔を零す楓






「ほらだってさ?恋愛に興味なかった友達が幾つか段階飛ばしてキスしたとか面白いじゃん♪」






「ぜーんぜん面白くないよ!!てか、多分って話だってば!」






「でも、成瀬くんに〝可愛い″とも言われたんでしょ??」







「それは・・・まぁ・・・」





普通すぎる悠夜にキスは勘違いと思い込もうとしていた私だけれど、〝可愛い″なんて言われてまたリターンするわたしの悩み






「ただの幼なじみだと思われてると思ったら実はラブだったとはね〜」






「やっ!だから多分だってばぁー!」






「いーじゃんいーじゃん照れるなって♪で?告白するの?!」






「はいっ?!」






「え、だって〝私も好きですどーしよう″って話じゃないの??」






「ちっがうわ!!」





「えー違うのー??」






「悠夜は幼なじみだってば!」





それ以上でもそれ以下でもない!・・・ハズ・・・。