キスっ?!





悠夜が?!





私に?!?





ないないない!!!






ぜっんぜん考えられない!!





やっぱ、気のせいだよね?!





そもそも、あれからの悠夜は普通すぎるもん!






そうそう!普通過ぎるくらい普通なのよね!





私寝ぼけてたし、やっぱり気のせいなのかもっ





うん!きっとそうなんだね!!






「いえいっ☆」





「公共の場で何してんだよ?」





「えっ?!」





7階エレベーター降りた辺りで自分に言い聞かせるように右手を宙にあげてポーズを取る私に背後からの掛け声





エレベーターの中から声を掛けてくれたのは




「アキ兄?!」




大人っぽい私服で身を纏っている薮木 晃【やぶき あきら】





名の通り新の2つ上のお兄さんなのです☆





「アキ兄どうしたの?!!帰省?!!」






「そ!ゴールデンウィークだからな!」





アキ兄は東京の大学に進学して、付近のアパートで独り暮らしをしてるの!





「えー?!そうなの?!新ってば何も言ってなかったよ?」