「振られるなんて考えにくいし、薮木くんが本気で好きな人と付き合いだすかもよ?」






「でも私はっ・・・」






「成瀬くんだって、口に出さないだけで好きな子位いるでしょ?

だから告ってくる女子をスパスパ切ってるんじゃない?」





「そ、そうなのかな・・・」





「どっちが好きなのかなっなんて迷ってる間に2人とも別の女子と付き合い出しても私は知らないからね〜」






「なっ、べ、別に私はっ」






悠夜と新の事なんてっ別に・・・






大体もしも万が一私がどちらかを好きだったとしても




2人からしたら幼なじみの私なんて恋愛対象外なハズっ





正直・・・好きとか今更・・・だよね。お互い







ーーーー・・・







ーー・・






うわぁ〜・・・めっちゃ空ヤバ






「紗羅〜」





「はい?」




下駄箱で今にも雨が降りそうな空模様を眺めていると気力なさげに声をかけられる





「あ、悠夜!」





「紗羅帰りー?」





「うん!雨降りそうだなぁって思って」






そう言って悠夜と一緒に再び空を見上げる