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「ひゃぁああぁあ」






パチっと目を覚まし慌てて時計を確認すると





ーー8:20






「おかーーさんっ!なんで起こしてくれなかったのー!!?!」









「なに言ってるの、何度も起こしたわよー?」







バタバタと家中駆け回って準備する私とは正反対に落ち着いているお母さんと由羅







「お姉ちゃん朝から五月蝿い」







「相変わらず由羅が冷たいぃ〜」







「そんなことより、新くんが〝あと5分で来なかったら先行く″って」







携帯片手に鞄の中身をチェックしているのであろう由羅が慌てふためく私にタイムリミットを告げる







「ええぇ?!!!新ってば相変わらずスパルタなんだからぁ〜」








「じゃ、あたし電車の時間あるから先行くね」






少し伸びた髪をなびかせながら私の横を通り過ぎて家を後にする由羅