〝裏切る″



そんなフレーズが昨日の記憶に当てはまる途端





サァーッと血の気が引いて一気に罪悪感に駆られる








悠夜に・・・見られてたっ・・・







「ごめんなさいっ。ほんとにごめんなさいっ・・・」








溢れ出る涙でぼやける視界には、いつもの優しい笑顔の悠夜








「紗羅が謝る必要ねーよ。俺が・・・」








「新も謝る必要ないと思うよ?」






私から視線を移して新をまっすぐ見て言葉にする悠夜







「俺だって新を裏切って手に入れた幸せ。これでお互い様でしょ?」








「お前・・・」








「俺は・・・。俺も、2人が好きだからこれでいいよ」








「・・・悠夜っ」







「幸せになって2人とも」







そう言う悠夜の笑顔は一生忘れられない