「・・・お前なー、鳴らしたら入ってきていいってわけじゃって・・・紗羅何泣いてんの?」








「え・・・?」







新の言葉に驚き、自分の頬を触れると気が付かない間に溢れていた涙









「え、えっと・・・これはっ」








全然気付かなかったっ







視界がぼやけるほど目に溜まる前に流れ落ちる涙








そんな自分に驚きを隠せないでいると、私に視点をあわせ優しく微笑んでくれる悠夜







「紗羅と約束したでしょ。紗羅が3人で居たいって言うなら力になるって。

でもその願いが今変わったならまた改めて約束するよ。」










「悠夜っ・・・」








「紗羅が1番幸せだと思うことに力になる」








「違うっ。変わってなんかない。変わってなんか・・・ないよっ」








原因のわからない涙を流し続けながら、自分の想いをしっかり伝える







「私は新だけが大切なんじゃないっ。悠夜もとってもとっても大切。私は・・・2人が居て、幸せなのっ」







「・・・紗羅」





私の名を呟く新