「紗羅下駄で足痛いでしょ?俺買ってくるから待ってて」






「え?!まだ大丈夫だよ!?」







「〝まだ″ね?」






私の言葉にアクセントをつけて苦笑いする悠夜







「先に言っとくけど、この年になっておぶって家帰るのは無理だからね」








「あー・・・その説はどーも・・」







小学生の頃、悠夜・新・私の3人で夏祭りに来た時、はしゃいだ私が下駄で足を痛めて泣いた事があって








あの時は、悠夜におんぶして貰って帰ったんだよね








「あーでもお姫様だっこなら俺もイケるよ」








「わぁぁ!!!ダメ!絶対恥ずかしいから!!・・・ってあれ?〝俺も″??」







・・・お姫様だっこといえば・・・








まさか・・・体育祭?!








「見てたのっ?!」







「あれだけ大騒ぎしてれば見えるって」







「・・・た、確かに」






な、なんか複雑な気分っ






「まぁ、嫌なら俺買ってくるから待ってて?」








「嫌じゃないっ!・・・けど、恥ずかしいから待ってる・・」