「紗羅・・・泣いてるの?」






「なんでっ・・・」








なんでこんなに・・・





3人でいられないだけでなんでこんなに苦しいのっ・・・








「私、嫌われたっ・・・新に」







自分で口にすると更に実感が湧いてとめどなく流れる涙







何もなかった、今までの私達に戻りたいっ・・・








「なに言ってるの?」







「へ・・・?」






落ち込み荒れる私とは裏腹に軽い口調の悠夜に拍子抜けする







「新が紗羅を嫌いになるわけないじゃん」






「なんで・・・言い切れるのっ・・・」







「当たり前じゃん?君たちと何年一緒に居ると思ってるの?」





「・・・悠夜・・」








涙で顔ぐしゃぐしゃな私に優しく微笑みかけてくれる悠夜







信頼してるからこそ心が落ち着いて









信頼してるからこそ、本当にそうなのかもしれないって気持ちが頭の隅にほんの少しだけ浮かんだ






今こうして辛い時に優しくしてくれる悠夜






そばにいてくれる悠夜を






大切にしたいっ・・・