聞こえないふりをして、新と柏木さんの後を追うようにして悠夜と一緒に教室へと入る







「紗羅、アンタあからさまに元気ないねー」









「なんか、最近。気持ちが落ちてるままでっ・・・なんでだろ」







てゆーか・・・多分。寂しいのかな、いつもみたいに3人で居られないことが・・・







「・・・幼コン」






そんな私の気持ちを察したかのようにボソッと呆れ顔でつぶやく楓






・・・今なら本当にそうかも、なんて思えるから言い返せないっ







「あーそれにしてもあっついわ」








「うん。まあ、もーすぐ夏休みだもんね。あ、ポッキー食べる?」






「・・・夏間近の学校にチョコもってくるってどーゆーこと」






「しょうがないよ!ポッキーは正義だもんっ」






うん、これ食べてひとまず元気だそうっ






「あー夏といえばもーすぐ夏祭りあるわね〜」






開封したお菓子を2人でポリポリ食べながら語る







「あ、そうだよね。もうそんな時期なんだね・・・」