「・・・多分、大丈夫だとおもうっ。私が新に言っとくよ・・・」







「ほんとにっ?!ありがとう!!」







あぁ・・・こんなこと言っちゃったけど、新になんて言おう・・・






お昼休み中ずーっとぐるぐると考えていても思いつかない言葉






その後の授業中もそのまた次の授業中も、ずーっと考えてたけど・・・







「だめだぁ・・・もう放課後になっちゃったよ」







新の機嫌を損ねないようにしてってところが難しい・・・






「紗羅ーかえろーぜー」





「えっ?!」




声をかけなかった為何も知らない新は鞄を片手に私の席に近寄る





まずいっと思いチラッと柏木さんの席に目線をやると案の定悲しげな表情をしていて





まずいまずいっ・・・勘違いさせちゃったかも






「新!今日どうしても外せない用事が出来ちゃって!!」






「は?」





咄嗟に出た言葉。




でももう、突っ走るしかないっ!





「ちょっと悠夜にも来て欲しいから新は柏木さんと帰ってね!!」






「はッ?柏木?」