「紗羅、大丈夫?」





「悠夜?!」






学校指定ジャージ姿の悠夜が新と入れ違いでひょっこり顔を出した







「新、先生探し行ったんでしょ?俺は〝紗羅を見張ってて″だってさ」






見張ってなくたって足使えないんだから逃げたりしないっつーの、バカ新っ!





てゆーか、逃げる意味!!私だって痛いんだから治療して貰いたいっつーの!!






「紗羅大丈夫?」






「あ、うん!ちょっと痛いけど見た目ほどじゃないと思う!」






ダラダラと出血するこの足を見ると勘違いされてそうでなんとなくそんな事を呟く






「そっか、それなら良かった」






「それより、悠夜は放送委員の仕事いいの?!」






「聞いての通り、他の方に交代してもらいました〜」





耳を澄ませると聞こえてする女の子の声での放送





「本当だ!」







「紗羅が心配でお仕事どころじゃなかったよ」








「えっ・・・」






またそうやって・・・誤解するような事を言うんだから・・・