〝新くんすごーい♡″






〝あいつまじですげーな!!″





〝何年生だよ!?″





なんて声が四方八方から聞こえてきて思わず涙が浮かぶ






「何ッ泣いてんの?」





さっきまで遠くの視線の先に居たはずの新が私の目の前まで来て再び座り込む






「だってっ・・・私、失敗しちゃったのに新凄くってっっ」






「だから言ったじゃん?〝信じろ″って」






「うんっ・・・」







凄い・・・






凄いよ、新っ





だって、ビリから一位だよ??






ほんとに奇跡みたいなこと、やり遂げちゃうなんてっ・・・





目の前の新は〝あー疲れた、久々に本気ダッシュしたー″とクタクタな様子






ほんとにありがとうっ・・・







「まあ、あのドタンバで人を脅迫する辺りも凄いけど」






「お前あれくらい言わないきゃ走らないだろ」






「そ、そんなことないもんっ!」




なんだか心が軽くって思わずベーッなんてやったりして






きっと、この涙も嬉し泣きなのかもしれないっ