まぁ・・・私にとっては安上がりで助かるけど






なんか、お礼でもしなきゃかなーって思ってたから









「つーか、下手すれば今の奇声で悠夜達にバレたんじゃないか?」








「え?!」







だいぶ遠い先を歩く2人は変わらず楽しそうで私達の方なんて見向きもしない









「うん、グッジョブ!」







「あっそ」








「ってか悠夜と由羅、水族館に入って行っちゃった!私たちも行こうっ!」







「お前さっきまで泣きベソかいてたくせに」







「使命を思い出したので!」








冷ややかな視線を向ける新の腕を引っ張って由羅と悠夜の後を追うようにして水族館へ入館する










ーーー・・・









「ふわわわわぁぁ♡ラッコさんちょー可愛いぃ♡♡」





つぶらな瞳で私を見つめてくるっっ







ノックアウトォォ!!







「新アラタ!!見てる?!」







「ふっ見てるよ」









ん?その余裕な笑みを浮かべて鼻笑。何故に?!







「あ、俺ちょっと行ってくるわ」







そう言って新が指差す先にはトイレマーク