呆れる楓とアタフタする私を他所に、冷静沈着に悠夜の手を引いて私たちの元まで引っ張り連れてきてくれる新
「悠夜大丈夫?!高校二年生になったんだからもっとガツガツしないとダメだよ!ガツガツ!!」
「紗羅はもっと御淑やかになったほうがいいよね〜」
「ちょいっ!誰にでも優しい悠夜が今日はスパルタだよぉ〜新みたいっ」
「ハハッなんて言ったって春休みに悠夜と過ごした時間は俺の方が長いからな!」
「はっ?!何言ってんの?!私の方が悠夜と一緒に居たもん!!」
「あぁ?なんだよ紗羅俺に嫉妬か??」
「そーだよ!バカ新!!」
「俺は3人の時間が1番多かったと思うけど〜」
「はい、成瀬くんの勝利」
「えぇ?!悠夜に負けた?!」
そんな他愛のない会話をしていると、今度は一年の頃に仲良かった男友達に、声をかけられ戯れ始める新と悠夜
そんな男子達を背に楓と私で並んで歩く
「アンタら、ホント仲良いよね〜」
「そりゃもー16年?の仲ですからねぇ〜」

