その日1日はクラスの女子達から成る
重苦しい雰囲気の中過ごす羽目になった


これは早くリサとの仲を修復して
元の生活に戻らないと!


そう思い放課後にリサの家に行ってみたが
出てきたのは、リサのお母さんで
リサは気分が優れないと言われ、しかたなく家に帰ってきた。



こんなに憂鬱だった放課後は生まれて初めてだ

両親は旅行中なため、家には一人っきりで
より一層暗い気分にさせられた


















 

仲野リサは家に帰ってきてから
ずっと布団に潜っていた


ほんとうは自分も茜が犯人とは思いたくなかった

けど蒼生先輩へのプレゼントの事は茜しかしらないし

正直、茜が毎日蒼生先輩と一緒にいることが、妬ましく無かったと言えば嘘になる



そんな事を考えていると携帯に着信が入ってきた


確認すると茜からだった


返信しようか迷っていると、別に友達から
もメールがきた











「っ………何、これ…」











そこには、
リサちゃん!やっぱり茜は信用できないよ!
という文面で、写真も付いていた

そこには、保健室のベットに座る2人が
写っていた





















翌朝

早く学校に行ってリサに弁解しないと!
そう思い家から出ようとすると…



「「わっ!」」



突然現れた人影に驚いた



そこに居たのは湊くんだった



「あれ?湊くん、部活は?」


最近は一緒に登校してなかったので
当然今日も1人だと思い、私は自転車をかかえていた




「あぁ、連絡入れておけばよかったね。
もう試合も当分ないから、また一緒に登下校できるんだよ。」


そう笑顔で話す湊くん


しかし今日は早く学校に行きたい…
けど湊くんがせっかく来てくれたのだから
断るわけにもいかなかった









結局いつもと同じ時間に学校近くまで来た

けど、いつもここで合流するリサがいない




やっぱり、まだ起こってるのかな…


そう思いながら、とうとう学校についてしまった




今日こそちゃんとリサに話して解ってもらおう!


そう意気込み、下駄箱を開けると










突然



足に何かが降ってきた














よく見ると使用済みで丸められたら
生理用ナプキンが下駄箱から、溢れ出てきた






「ひっ……!?な、なによ…これぇ…!」




まるで学校中のトイレから集めてきて
それが、私の下駄箱に詰められたかのような…





「あ、茜っ!大丈夫か?!
酷いな…、誰がこんな嫌がらせを…」




湊くんは座り込んでいる、私の肩を抱き
背中をさすってくれている




生徒が集まり、異変に気づいた先生がやってきて現場は騒ぎになった


誰が仕組んだなんて、考えればわかった










クラスに入ると、昨日足を引っ掛けた女子達がクスクスと笑っていた



「なーんだ、来たんだ。今日は来ないと思ったのに。」



そう言い私を嘲笑った




私はリサの姿を探した








「茜、蒼生先輩と本当にデキてたなんてね」



「えっ?」




何の話か解らず女子達の方を振り返った



「昨日、授業をサボって蒼生先輩と保健室にいたでしょ。」





なんでそれを


また皆誤解してる…!






「私達知ってるんだから…
ねーーっ、リサちゃん。」




「!?」




女子達の奥からリサが出てきた





「ほんと、何で教室きたの?
汚物は他の汚物と一緒に廃棄されてと思ったのに。」




信じられない一言と、見たこともない目つきに、私は呆然と立ち尽くした






「裏切り者。」




そう吐き捨てるように言い、女子達と一緒にリサは教室を出ていった





残された私はヒソヒソと話すクラスメイトに耐えきれず、教室から逃げ出した