【ここから翠月で話を進めます】

昼休み。


タッタッタッタッ

私は先生を探していた。
今日はどうしても伝えたいことがある。

(どこ?先生…)
前方に長身のスーツを来た人が見えた。
彼だ。


(…あっいた!!)
息を整える。

すーはーーー。落ち着いて。



「ま、米田先生!!」

「ん?どうした成田?」

「あ、あの。ちょっといいですか?」

どうしよう…心臓バクバク…
落ち着け 落ち着け

誰も来る気配がない事を確認して、私は切り出した。

「…先生。好きです…私を生徒ではなく一人の女の子として見てください!」

言った。言っちゃった。すっごく恥ずかしい///

チラッと先生の顔を見た。
驚いたような顔。
でもすぐに平常心に戻ったのか、真剣な顔つきで

「ごめんな。成田。職業上それはできないんだ。」

(えっ………)

「…あははっ分かってました。生徒と先生なんて…無理ですよね。変なこと言ってスミマセン。聞いてくれてありがとうございます!」

私はそう言って走った。

最後のほうは声が震えて先生の顔をまともに見られなかった。