キスをお先に、頂きました




俺は、かなり不謹慎だった。



朱加が泣いている間、俺は朱加の気持ちを聞いて浮かれモードに達していたからだ。




ああ、やっちまった。





『なんで早く追いかけて、俺も好き!って言わなかったの!

……好きでしょ?朱加のこと』


「……うん。好き」




それはなににも変えられない。


間違いなく俺の気持ちだ。





『…うん、ってアンタね…。

朱加が他の男のところ行ったらどうよ?』





栞菜がそう言った途端、俺はスマホを持つ手が震えた。





「…マズイ。それは絶対に嫌だ」


『でしょ。だったらとっととどーにかしなさいよ』



「どうしたらいい?」



『……これだからサッカー馬鹿は』



サッカー馬鹿は、余計だ…。



「…ごめん、言い方間違えた。

栞菜、お前なら……どうする?」