キスをお先に、頂きました




…朱加は、どう思ってるんだろうな。





朱加と一緒にいれるのは、この時間だけ。




学校ではクラス違うし、昼も別に一緒に食べてるわけじゃない。






…朱加とは、付き合い始めてから、なにも変化がない。




つまり、まったく恋人らしくない。




だから俺は朱加を一度もデートに誘うこともできずにいる。






朱加は、俺のこと本当はどうなんだろうな。




付き合って結局、なにもなくて。




俺に呆れているかもしれない。






――俺は朱加の気持ちに自信が持てない。





朱加の、寒く震える手を握りたいと思うが…



俺はそんなことを理由に固くポケットに手を入れていた。