気づけば5回目の告白で俺は完全に、 朱加のことが好きになっていた。 好きだから朱加のこと、彼女にして、って言ったのに、 後に朱加は俺の気持ちをまったく勘違いしていたんだと知る―― 「そ、れでね、ほら、もうすぐ、クリスマスだよね?」 「うん」 俺は、朱加と帰る時間が好きだ。 寒くて陽が落ちてるけど こうして喋りながら一緒に帰るだけで、あったかくなる。 不思議だよな。