キスをお先に、頂きました






「…あのね、もう、寂しい思いさせたくない」




ふと愛しさがあふれて、私は無意識に遥葵にそう言った。





「……それも、俺のセリフなんだけど」


「ごめ……」




遥葵に叱られた。





「俺、朱加を守る方だから」



「でもね、私も遥葵を、守りたいよ」



「…ありがとう」






遥葵がフクザツげに顔をしかめながら笑う。







「そうだ。朱加…

明日もクリスマスだから。一緒に、俺とデートしてください」








今日は12月24日。



クリスマスイブ。




クリスマスって、2日あるんだよなぁ。






あの日出会った謎のサンタと。




恋のキューピットになって、幸せを運んでくれた栞菜。





すごく不思議だけれど、今はとにかく、感謝がこみ上げてくる。