キスをお先に、頂きました





「……クス。つけれない?」


「……うん」






恥ずかしい。



ブレスレットの金具を止めようとするけれど、うまく止められなかった。




「かして」と言われて遥葵が、私の腕につけてくれる。






「……これ、栞菜と選んだやつ」



「…そうなの?」





もしかして…あの日?






「そう。朱加が、勘違いした日」



「…そりゃあ、あんなところ見せられたら、勘違いしちゃうでしょ」





あの日のことはもうなんとも思わない。



だって、私の早とちりと勘違いだとわかったから。






「…そうだよな、本当に。俺がもし朱加の立場だったら、嫉妬しまくってたかも」



「…っ」



「……ちょっとは嫉妬してくれた?」



「……」




そりゃあ、かなり、しましたけど?