キスをお先に、頂きました





真剣な表情の遥葵にドキドキしながら、私はその箱に手を伸ばす。





ほんの少し触れた遥葵の手は…やはりすごく冷たかった。





私はソレを受け取り、そっとフタを開けた。





「……これ…」





とても可愛らしい、素敵なブレスレットだった。




触ることに気が引けて、そのブレスレットを箱から取り出さないまま見つめる。






「……朱加に、これ、クリスマスプレゼント」


「え……?」





遥葵が照れくさそうに…頬を掻いた。



「つけて」





そう言う遥葵をよそに、私はそわそわしてしまう。




箱を閉じようかと思った。






「…どうした?」



「……わ、わたし、遥葵になにも用意してない…」





私一人だけ受け取って、遥葵にはプレゼントなしなんて申し訳ない。