キスをお先に、頂きました







「…栞菜に言われてやっと、気づいた」



「遥葵、今日こうして朱加の家に来ることもためらってたんだよ?

朱加の家に前まで来て恥ずかしがって」





栞菜が私にそう言った。





「…そうなの?」



「……今日、踏ん切りつけねぇとって思った」






なんで、私たちはこんなすれ違いをしていたんだろう。






――私が遥葵に気持ちを伝えた、3か月前。





念願の夢が叶ったようで、なにも叶ってなかった。







恋人でいるとき、うまく遥葵に気持ちを伝えられなかった私。




恥ずかしくて、なにもできなかった遥葵。







私は初めて遥葵の、気持ちを知った。