キスをお先に、頂きました





「その日の夜、栞菜に叱られた。

“お互い好きなのに、どうして自分の気持ち言わないんだ”ってな」





私は、隣にいる栞菜を見た。



目が合ってすぐ、栞菜は目をそらした。





「そうなの……?」





栞菜に聞く。





「だって、どう考えたってどう見たって両思いなのにさ……クリスマス一緒に過ごすのもためらっちゃって。

だいたい遥葵は、朱加のこと好きなのになにも言わないしなにもしないから」



「え……」






遥葵が


私のこと……?