キスをお先に、頂きました






「なん…、で」





遥葵は申し訳なさそうに眉をひそめていた。






「…朱加」





私の名前を、呼んで。




遥葵は、私の目の前に立った。




栞菜はそのまま私の横にいる。







「……朱加、ごめん」


「……っ」






わけがわからないまま――…私は遥葵に、抱きすくめられた。




遥葵はユニフォームを着たまま。






私はこの時初めて、遥葵に抱きしめられた――