キスをお先に、頂きました




◆  ◇  ◆




ピピピピ…ピ。




「……」





冬休みに入った、2日目の朝。



私は目覚まし時計を止めて、服に袖を通した。






昨日予約した美容院に行って、髪の毛を切るため。




リビングへ行き、お母さんと目が合う。






「おはよう、お母さん」



「おはよう。…あら、朱加今日出かけるの?」



「美容院に行くって、言ったでしょー」



「ああ、そうだったね」





私は苦笑する。





“こんな寒い時に切らなくてもいいのにー”



とお母さんは呟きながら、目玉焼きを焼いていた。





私はトーストを焼き、一口かじる。