キスをお先に、頂きました





『もしもし。朱加?』



「……うん。どうしたの?」






なるべく小さな声で、泣いていたことがバレないように言う。







『……朱加?…あの、どうだった?今日』







今日学校で言っていたこと、すっかり忘れてた…。



うまくいってもいかなくても、栞菜に電話するって。









栞菜が申し訳なさそうに言った。




でも栞菜は、もしかしたら、わかってるのかも。






今日の答えが望んだ結果に落なかったこと。




私が今、泣いていたこと――






「うん、あのね――」






私は栞菜に、今日あった全てのことを言った。





栞菜は私が話している終始優しく頷いてくれた。