全然、わからないよ……。
気が付けば立ち止まり…遥葵の目の前に立っていた――
その瞬間、なにか、自分の中の糸が切れた気がした。
遥葵はビックリしたような顔で私を見ていた。
……きっと私が、ぼろぼろと涙を流していたから。
「……確かに、付き合ってる意味はないかもしれないけど…、
遥葵が好きだから、私…だから、告白したのに…。
私、遥葵が好きだから、今日だって…っ、クリスマス一緒に過ごして欲しいって……頼もうとしたのに……」
遥葵はビックリした様な顔で終始、私を見つめていた――。
「あっ、おい!?」
私は言い終えたあと、やり場のない気分に襲われ、
遥葵の言葉にも踵を返さず道を走り出した。
