「おやおや、
今瀬さんではありませんか」



「白崎くん、それなんの真似?」



白崎くんは見た目に合わない口ぶりで、
私に話しかけてきた。





「自己流の先生の真似、いそうじゃん」



そう言った白崎くんは白い歯を見せて笑った




彼は容姿端麗だ。高い背に長い手足、小さな顔に並べられたキレイなパーツ



”美少年” そんな言葉がピッタリな顔立ち



「白崎くんも具合い悪いの?」



「うん、気持ち悪くてさ」



そう、白崎くんもまた保健室の常連さんでよく会うのだ



「お大事に」



私はそう言って、横にあるベッドに座った



「ありがと、今瀬も元気になれよ」



白崎くんも隣のベッドに座ろうとしている



あぁ、私は君と同じ空間にいるだけで、
胸が高鳴るんだ。



自然と、頬の筋肉がゆるんでしまうし



今日も言葉にしたいと思うのに



心の中の恥ずかしさと、不安がそれを
阻止してしまう



「?どうした?」



いつの間にか白崎くんを見ていた私を
不思議に思ったのか、そう尋ねてきた



「あ、いや、」



「寝れないの?」



「うん…まぁ…」



っていうか、寝れないでしょ普通はさ、
好きな人の前でなんて