今日は体育祭。
待ちに待った…わけじゃないけど、なんかワクワクしている。

すみれちゃんと一緒に化粧をして、衣装に着替えた。
学校でこんなことができるのは、一年に一回だもん!

これほどにない気合いを入れた。

「リレー頑張ってね」

化粧が終わって、グラウンドに向かっている時にすみれちゃんが言ってくれた。

気がついたらリレーの選手になってた私は、最初は訳が分からなくて、戸惑うばかりだった。

「麻衣ちゃん、足速いんだからさっ。気楽に走りなよ。」

すみれちゃんは私の肩を叩いた。

『ありがとう。頑張るよ。』

少し気が楽になった。