「はい?」 赤信号で止まっているから 綾都さんは前を見ないで 私の顔を見つめた 「……いつまで、綾都さん?」 え、と思って 目を丸くする 「……綾都って、名前があるんだけど さん、とかいらないんだけど」 ふっと笑った悪魔みたいな笑顔 「……っ……」 みるみるうちに赤くなる顔 私も、綾都さんも 真っ赤だ。 多分 「言ってみ、」